海外FXで取引をしていると、一定水準の利益が出た時点で申告をしなければいけません。
海外FXは副業として取引している方が多く、会社に源泉徴収をしてもらっている方はタイミングが分からないという方もいるでしょう。
このページでは、海外FXの税金が発生するタイミングをテーマに詳しく解説していきます。
確定申告のタイミング
まずは、確定申告をするタイミングについてです。
確定申告のタイミングは原則で以下の期間と定められています。
毎年2月16日~3月15日までの1か月間
日付が土曜、日曜、祝日にあたる場合は翌月曜日が期限日
所得税の納付期間も同じく3月15日まで
日付は年によって多少前後しますが、基本的には2月中旬から3月15日までと覚えておきましょう。
なお、払いすぎた税金が戻ってくる還付金の制度は申告日や自治体によって変わります。
基本的に申告してから、2~3か月後に戻ってくる仕組みです。
海外FXで利益が出たら、期限までに必ず申告をしておきましょう。
海外FXで税金が発生するタイミング
次に、海外FXで税金が発生するタイミングについて紹介します。
ここで紹介するのは以下の項目です。
- 申告をする利益(ポジション)
- 通算損益の期間
- 経費として計上するタイミング
以上の3項目を詳しく見ていきましょう。
利益は保有中のポジションを含まない
確定申告をする際は、保有中のポジションの含み損や含み益は含まれません。
あくまでも、期間内に決済したポジションの通算損益で計算をします。
①決済したポジションの損益→100万円
②保有しているポジションの含み損と含み益→50万円
①のみ申告を行う
もしも②のポジションを翌年に決済して利益が出ている場合は、翌年の確定申告で申請することになります。
スワップは保有期間中に貯まりますが、決済しないと付与はされないので、決済年の利益として換算されますよ。
保有中のポジションは決済した年が重要になるんだね。
申告年の1月1日~12月31日分
海外FXで確定申告をする場合は、申告年の1月1日~12月31日分までの利益を申請します。
- 2020年1月1日~12月31日までの利益
→2021年2月からの確定申告で申請 - 2021年1月1日~12月31日までの利益
→2022年2月からの確定申告で申請
このような流れになります。
MT4やMT5チャートでは、「表示」→「ターミナル」→「口座履歴」→「右クリック」→「期間のカスタム設定」をすれば以下のような画面が表示されます。

ここで1月1日~12月31日までの期間を設定して、損益通算をダウンロードしておきましょう。
ただし7年間の保管義務があるから大事に保管しておこうね。
FXでは利益が出ることもあれば損失を出すこともあるので、このようにMT4/MT5から損益の確認をしておきましょう。
経費計上のタイミング
次に経費計上のタイミングについてです。
海外FXでは主に以下のようなものがFX取引にかかった経費として認められます。
- 海外FX取引の参考にした書籍代
- 海外FXに関するセミナー代や交通費
- ECN口座でかかった取引手数料
- レンタルサーバー代
上記のような経費を計上することで節税対策に繋がります。
経費は申告年の1月1日~12月31日までのもの
翌年2月からの確定申告時に計上
申告年にかかった経費をその年の確定申告時に計上する形です。
他の海外FXでかかった経費の領収書などは大切に保管して計上しましょう。
海外FX税金のタイミングまとめ
海外FXで税金の発生、または申告のタイミングについてまとめました。
- 確定申告のタイミングは2月中旬から3月のごろ
- 保有中のポジションは申告の対象ではない
- 損益の1月1日~12月31日分を申告
- 経費の計上タイミングは確定申告時と同じ
海外FXで利益が出たらな必ず申告を行っておきましょう。
あえて含み益のポジションを決済せず翌年にまたぐ方もいますが、年明け早々は為替の急変動が起きやすいのであまりおすすめはできない方法です。